GO IN その3
混乱した私はお門違いにみずきに当たる。
「つかさが変なもの食べないように見ててって言ったじゃん!」
自分が昼寝し、3歳児に子守を任せる方が120%悪い。それでもみずきは言った。
「つかさねぇ、何か食べてたよ。」
その「何か」を知りたいんだよ!!
作戦変更だ!まずはつかさの紫に染まった舌を何とかしよう。私は「手拭き口拭き」というウエットティッシュを探した。しかし見つからない。必要なときに必要な物はどこかに隠れる傾向がある。「くっそ~~~!!」私は吠えた。
その間もつかさはぐったりしている様に見える。焦った私は背に腹は変えられないと「おしりふき」を手に取り、つかさの口に突っ込んだ。
おしりふきと言えど、ウエットティッシュの仲間だ。問題ない!!
根拠のない自信を持って汚れを拭き取る。拭くたびに紫の汚れがティッシュに付着する。いったい、何をどれだけ食べたのだろうか。恐怖の旋律が全身を駆け巡る。しかし混乱した私にどのように対処するべきかなど、具体的な作戦をひねり出すことは不可能だった。
私は高田純次ばりにいい加減に開き直る決意を固めた。
最終話へ
親になるって、
大変なことなんですね。
しみじみ。。。
by tengonsan (2012-07-09 21:02)