GO IN 最終話 [家族]
高田純次というよりも、ちびまる子の父ヒロシに近い。
私は「きっとどうにかなるだろ~」とビールを口にした。
ブルーハーツのヒロトも歌っている「どうにもならない事なんてどうにでもなっていいこと」。開き直って奥様を待った。
やがて奥様が帰宅。まずテレビを指差す。
「テレビに線はいった」
「えっなにこれ!こんなの見れないよ。誰がやったの!?新しいの買わなきゃじゃん。子供たちをちゃんと見てたの?」
「わかんない。でも大丈夫。すぐ慣れるから」
「何、適当なこといってるの!」
私は他人事のようにヒロシのように話す。
次がメイン。つかさの誤飲の件。
「つかさ、紫の何か食べちゃった」
「なにしてるの!なんで見てないの!!何食べたの!!!」
「分かんね。紫系のもの」
「何それ!!つかさは大丈夫なの!?!?!?」
「たぶん大丈夫」
全力で子供の心配をする奥様の怒涛の質問を、何の根拠もない大丈夫という言葉でかわした・・・・
ってかわせるわけがない。散々叱られ、誤飲センターなるところにも電話をかける事になった。基本的に問題はないだろうとの事だったが、飲んだものがはっきりしない限り安心はできないといわれてしまった。おっしゃる通り・・・。私が部屋の隅っこでへこんでいると、みずきが「大丈夫?」と言ってくれた。いい加減にしてはいけないことだってあるのだ。高田純次改めヒロシ改め私は深く反省した。
その後、誤飲したものが分かった。
父の日のプレゼントとして、みずきが幼稚園で制作したネクタイ掛けのヒモだった。紫のヒモはよだれでべたべた。色落ちもしていた。食べ物ではないが、極端にヤバいものでなくて安心した。
ちなみにこのネクタイ掛けは父親である私に、みずきが作ってくれたものだと思っていた。が父の日当日、彼はこれをくれなかった。
「みっくんの」といっておもちゃ箱にしまってあった代物である。結局誤飲の発端はみずきにあるのだ。みずきが私に素直にくれていればこんな事にはならなかったのである。
ってそういう事を言わないようにします。ごめんなさい。
おわり
みずきは優しいんだか優しくないんだか。。。
でもでも子どもらしくて、
素直で、とってもかわいいね。
つかさも大事に至らなくて良かった。
大変なパパの日常を垣間見ることができました。
引き続きファイト!!!!
by tengonsan (2012-07-21 20:38)