プチ冒険 その4 [家族]
新幹線の中ではつかさが暴れまくった。
みずきは車窓を眺めたりと割と静かにしていたが、つかさは前の座席の背中についている簡易テーブルに夢中になった。つまみを回してはテーブルを出し、力任せにバタンと元に戻してはまた出すを繰り返している。何かに憑りつかれたかの様だ。前の座席に座る人がいなかったからまだ良かったが、野放しにする訳にもいかない。私は新富士までつかさを抱え込んで過ごした。
何度か車掌さんが我々の前を通りすぎる。自由席で切符の拝見など皆無だとは思っていても、内心ドキドキしてしまう。私はビビりな小心者なのだ。ありがたいことに何とかキセル乗車が見つかることなく新富士駅に到着することができた。つかさを抱え、みずきの手を引き新幹線を降りる。ちょっとした男同士の冒険旅行な感じ、この瞬間、プライスレス!三度目の微笑ましい光景&自己満足タイムの到来だった。
上りホームから下りホームに移動する際も、どことなく駅員の視線が気になってしまった。小心者の私はやはりキセルなどするべきではない。つくづくそう思いながら隠れるようにそそくさと折り返しのこだま号に乗り込む。タイミングよく下りの新幹線があってほっとした。
静岡駅に戻ってからは本来の目的地『静岡科学館るくる』を目指す。静岡駅南口から徒歩1分のビル、10階から8階のフロアがその『るくる』だ。大人の入場券が500円、子供たちは無料だ。初めて行ったが、様々な科学実験を体感していくテーマパークで結構楽しめた。500円で2~3時間すごせれば御の字だろう。近くの家族連れにはお勧めだ。割とすいてるし・・・。
最終話へ
や~子どもたちにとっては
楽しい思い出になったね!
つくづく良いパパしているなぁ。
しみじみ。
by tengonsan (2013-06-08 11:19)