トイ・ストーリー Anotherside 4 [昔話]
私には8歳年の離れた弟がいる。
母親に言わせるとよくイジめていたそうだが、私にその記憶はない。むしろ、弟に服やおもちゃをプレゼントすることがマイブームになっていた時期もあったほどだ。
私はある日1000円程度で弟にプレゼントを買おうと決めた。
自転車で駅周辺のおもちゃ屋D、I、Mと周り最後にBへいった。Bまでの3件で良いおもちゃが見つからなかった事もあったが、「今日はBで買い物をする」と最初から決めていたところもあった。
と言っても軍資金は1,000円。買えるものには限界がある。
私は以前もプレゼントしたトミカ(パワーショベル系が弟の好みだった)を買うつもりだった。値段も手頃だし、弟も喜ぶだろうと。
しかし、良いトミカがなかなか見つからない。どうしようかと悩んでいると、カウンターからベレー帽おじさんがやってきた。
「何かさがしてるのかな?」
おじさんはあくまで優しい。私は首を縦にふり「弟におもちゃを買う」と付け加えた。
「そうなんだね。弟は何歳なの?」
ベレー帽おじさんの優しい質問は続いた。
そんなやりとりの中で、おもちゃについての様々な知識を教えてくれた。
おじさんは一つの超合金を箱から取り出し私の手に乗せた。
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2012-02-07 10:43
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