Hawaii その3 [旅]
飛行機に乗る場合、手荷物検査と自身をチェックする金属検査が行われる。これは何も持っていなくてもジーンズの鉄ボタンなんかに反応して、案外ピーピー鳴って止められたりするものだ。でもあまりいい気はしない。
今回も検査前に英語で『ランダムに鳴るかもよ』的なことを言われていた。まあ、鳴ったところでその場に止められて少し調べられて終わりだろう位に思っていた。意気揚々とチェックゲートをくぐる。
ビーッ私のところで見事センサーが反応した。
「ちっ、めんどくせ」と思い、その場で待機する。後ろから来た会社の仲間が私の股間を指差して「これが原因ちゃうの?」と冗談をとばす。その一連の流れをみていた空港会社の外人姉さんは笑っていたが、私は笑う気にはなれななかった。なぜなら向こうから大きな黒人が私めがけて迫ってきたからである。
彼はサモアの怪人マイティモーを彷彿とさせる体格の持ち主だった。180cm近くある私が見上げるレベル。しかも腕の太さは私の太もも2本分はゆうに超えていた。肌は黒光りし、強固なイメージを更に増幅させる。その上腕二頭筋が躍動し私を奥の個室まで連れて行ってくれた。
素直に「やばい」と思った。
英語でワーワー言われる。向こうは説明しているだけなのかも知れないが、未体験ゾーンに軟禁された私には『動くと殺すぞ!』とさえ訳すことができた。
両手を上げられ全身くまなくボディーチェクされる。されるがままの私は操り人形のごとくマイティモーにもてあそばれた。操を奪われた気分だった・・・。うそ
5分後、濡れ衣は晴れた。『ランダム検査だからごめんね』的なことを最後に言われてマイティモーの呪縛から解放され皆のもとへ向かう。
この一連の騒動で仲間内の話題を独占したことが唯一の救いだった。
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2012-12-11 10:49
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何かと巻き込まれるねぇ。
波乱万丈なパインサーライフ。
面白い。。。
by tengonsan (2012-12-11 20:15)