カブトムシ [つぶやき]
息子がもらってきたカブトムシのつがい。
9月に入ってから動きが急に鈍くなり、食欲もガタ落ち。そろそろ天に召されるころかなと準備をしていた。息子たちにも『カブトムシは夏が終わると死んでしまう』という現実を教える。長男みずきは「いやだ!」と言っていたが、カブトムシが残した命である数々の幼虫を指さし(外から見るだけで大小10匹以上の幼虫がすでに元気に成長しているのだ)『来年はこいつらがカブトムシになるからな』と元気づけていた。
その日から1週間程度が経過・・・・
いわゆるXデーはまだやってこない。さらには食欲は増えていないが、奴らの動きが急に活発化してきているのだ。
朝から頑張る夫婦カブトムシ
見つからないように盗撮してみた
もともとカブトムシは暇さえあれば交尾している。
彼らの性欲は半端ないのだが、生物学的にも交尾をし子孫を残した個体の寿命は短くなる傾向にあるそうだ。しかしうちのは違った。風前の灯とも考えられるが、一度死線をくぐっている彼らの今後の動きに注目したい。
ネットで調べたところ「11月頃まで生きていた」との記述はあるが12月はない。
我が家が歴史を塗り替える日も近い。
息子と私と夏休み その6 [家族]
浜名湖の某ホテル
夏休み中の一大イベントとして一泊二日で家族旅行に出かけた。
目指すは浜名湖パルパル。パルプールで大いに遊び、家族全員で観覧車にも乗った。みずきと私は船のアトラクション(ディズニーランドでいうところのスプラッシュマウンテン的なやつ)にも挑戦。彼は最初こそビビッていたものの終わったときには「まるで怖くなかった」と豪語していた。
その後、予約していた浜名湖畔のホテルへ。きれいでオシャレな部屋に子供たちのテンションも上がりっぱなしだった。更には花火が目の前で上がるおまけ付き。窓から眺めるそれはしばしの贅沢な時間をもたらしてくれた。
テンションが妙な方向に・・・
ただ、睡眠中子供たちは一瞬寝苦しそうにしていた。実は私もその後ベッドでうなされることになった。ベッドや布団は高級そうなのになぜ?夏の夜に得体の知れない涼しさも感じ取れる部屋であった。何かいるっぽかった・・・・まあ、気のせいだろうが・・・。
翌日、うなぎパイ工場とお茶屋の経営するカキ氷屋によって無事帰宅。はじめての家族お泊り旅行、よき思い出となりました。
息子と私と夏休み 5 [家族]
港北のIKEAへ
気が付けば8月も終わり。
夏バテだったり、仕事がうまくいかずテンションダダ下がりのため更新が遅れてしまっている。今日は午前に先方に叩きのめされて現実逃避でパソコンに向かっている。
奥様の好きなIKEAに行ってきた。奥様の友達もつれて家族4人プラス1名。友達が息子達の面倒を見てくれるありがたい人なので助かった。洗面所に置く台を買ってみずきと組み立てた。彼なりに最近お手伝いをしてくれる(ただ気分次第ではあるが・・・)。次男つかさも積極的にやってくれるが、彼の場合はお手伝いが邪魔でしかない場合が多い。気持ちだけで十分なのだ。
お手伝い みずき
そういえばみずきが捕まえたバッタ3匹が死んだ。意外としぶとく虫かごで生きていたが、一匹が死んだ途端、死の連鎖が始まり次々と旅立ってしまった。今、虫かごには何も入っていない。空の虫かごは夏の終わりを連想させる。
在りし日のバッタ
息子と私と夏休み その4 [家族]
県営住宅に隣接する公園 セミの宝庫だ
暑い日が続く。そんな中、長男みずきの虫取りに対する情熱も熱い。
炎天下の中、実家でジイジやバアバ、叔父を引き連れてタモを持っての昆虫採集。その時に大きなショウジョウバッタを自らの手で捕まえたことが彼の狩猟魂に火を点けたらしい。実家から帰ったその日からひたすら虫取りに繰り出す日々を過ごしている。
その気になった子供というのは物凄い吸収力を発揮する。セミやバッタ、アゲハチョウにシオカラトンボなど次々に彼の狩猟図鑑には獲得した昆虫たちの名が刻み込まれていく。モンスターハンター顔負けである。少し前まではビビッて触れもしなかったくせに驚きの成長だ。さらには次男つかさも兄の背中を追うことで、虫取りの技術をあげている。まだまだ自分でタモを操ることは出来ないが、虫を見つけては私とみずきに居場所を教えてくれる。どんなセミや虫に対しても「ミンミンゼミ、いた!!」としか言わないあたりは首尾一貫していてむしろ敬意を表したい。
きっと明日も朝から「パパ、セミ取りに行こう」だろう。
暑くて大変だが、たくましくなる息子を見ることは父親としてうれしいものだ。明日は自分でカマキリを見つけ触れるようになっているのかも知れない。
カマキリ発見 まだ触れず・・・
明日は触るかな
息子と私と夏休み その3 [家族]
私自身のお盆休みは明後日から。
それでも家族は夏休みまっただ中。先週の土日も家族で出かけました。
土曜日 三島大社 楽寿園 源平川
鹿はやはり神の使い
富士山の雪解け水が湧いてでている地域。
駅前に自然が共存する非常に良いところだった。ただ暑かった。源平川は川の中が遊歩道となっており、涼をとるには風情もあってお勧めだ。ただ季節がら人が多くて。。。。
日曜日 山梨北杜市明野サンフラワーフェス
ひまわりより輝く奥様 写真初登場
暑かった。甲府の気温は40・4度。溶けるようだった。
それでも子供は元気いっぱい。あまりの暑さにうなだれるひまわりをよそに満面のスマイルを振りまいて走り回っていた。
ちなみに長男みずきはひまわりよりも草むらから声のするキリギリスがきになっている様子。坂道でおもいっきり転んで服がどろだらけになった次男つかさは、アイスクリームを食べた後、店におかれたアイスクリームの置物まで舐めていた。文字通り花より団子、たくましかった。
夏休みはまだまだ続く!!
息子と私と夏休み その2 [家族]
子供たちは夏休み真っ最中。
忙しいわけではないがブログ更新がおざなりになってしまっているのでここらで箇条書きにて・・・
1)花火
安倍川の花火大会に行った。
河川敷から眺めていたが、すぐに子供たちが飽きてしまう。予定を変更し、車で安倍川近辺をドライブしながら花火を眺める作戦に。花火のフィナーレは国道1号、駿河大橋の上で望む。
花火大会もそうだが子供たちは花火が大好き。最近はミニストップで買ってきた花火で毎晩家で花火大会。
花火代金800円、プライスレス!!
2)カブトムシ
相変わらず子供たちはエサをあげることが出来ない。しかし、みずきはカブトムシを触ることが出来るようになった。
3)ショッキング
今夜、車で仕事に出かけるとフロントガラスにうごめく黒い物体を発見。
ゴキブリでした。夏はどうしても沸いて出てきやがる。
ただ、急に車が動いたのでとても焦っているように見えた。ざまあ見やがれ!!
4)怖いTV
私と奥様もそうだがみずきは怖いTVが好きみたいだ。この季節にはぴったりだが、ビビリのみずきが積極的に怖いTVを見たがるのには驚いた。
私も調子にのってYOUTUBEなどで見まくっている。とくにヒトシ松本のゾっとする話は芸人たちの話も上手でいろいろ参考になって面白かった。
5)ツーブロック
散髪した。最近はやりらしいツーブロックにした。サイド、バックを刈り上げた。涼しくていい。
6)番外 ベイスターズ
3位浮上のはずがあれよあれよと8連敗。なれているはずが期待していた分だけショックだ。ただ、まだまだ終わっちゃいない。再度の奮起を期待したい。
息子と私と夏休み 〈1〉 [家族]
暑い日が続く。
短い梅雨を飛び越えて夏休みがやって来た。今年の夏は今まで以上に息子たちと『男の夏休み』的な過ごし方をしたいなと考えている。
その第一段として『昆虫』を全面的に押し出している。
ことの発端は先日。
みずきが幼稚園からカブトムシのつがい(成虫)を一組頂いてきた。さすが田舎の幼稚園だけあって自然が豊富だ。近所のおっさんが希望者全員に無料で配るんだからたいしたものである。
ところが息子と奥様ときたら何もわかっちゃいない。100均で買った小さな虫かごに二匹を詰め込んでいたのだ。おっさんがくれた小さな*昆虫ゼリーも開封しないままカゴの中に放り込んであった。
「これじゃダメだ!」
昔とった杵柄、私の昆虫魂に火がついたのである。
ジャンボエンチョーにて大きな虫かご(水槽タイプ)と登り木、昆虫ゼリー詰め合わせを購入。土も買った。本当に今はなんでも買える。昔は朽木や良さそうな土を山や畑から拝借していたが、現在の子供には必要ない。悲しいことだが、安く手に入ってしまうので効率は非常に良いのだ。
かくしてリビングにはカブトムシ夫婦が生活するスウィートルームが完成した。
そして夏休みのお手伝いとしてみずきに『カブトムシのエサやり』をお願いした。カブトムシは大食漢。一晩で自分の体の半分くらいある昆虫ゼリーを食べてしまう。だからエサやりは毎日行う必要があるのだ。
しかし、一度もみずきはエサをあげていない。虫かごのふたすら開けたことがない。なぜか・・・
それはビビリだからである。次男つかさと一緒に「こわい~」と言っては見ているだけなのだ。私の息子なのにだらしない奴らなのである。
今年の夏休みでこのビビリを解消させ、男の子らしく虫を捕まえることが出来るよう指導する所存だ。
*昆虫ゼリー・・・人間でいうところの一口サイズのゼリー。従来、カブトムシやクワガタムシ等、樹液食性昆虫の飼育には、リンゴ、バナナ、スイカ、メロン等の果実が飼料として用いられてきた。これらの果実の、夏期に常温で飼育することによる腐敗の進行の早さや、スイカ・メロンにおける全体の栄養素に対する水分量の多さを解決し、かつプラスチックのカップに封入することで飛び散りの防止、保存性、交換の容易さをはかったものが昆虫ゼリーである。
最近の子供は学校の授業で『カブトムシの好物は何か?』と質問されると口をそろえて「ゼリー」というらしい。この情報はうちの奥様から教えてもらった。時代を感じる。
短い梅雨を飛び越えて夏休みがやって来た。今年の夏は今まで以上に息子たちと『男の夏休み』的な過ごし方をしたいなと考えている。
その第一段として『昆虫』を全面的に押し出している。
ことの発端は先日。
みずきが幼稚園からカブトムシのつがい(成虫)を一組頂いてきた。さすが田舎の幼稚園だけあって自然が豊富だ。近所のおっさんが希望者全員に無料で配るんだからたいしたものである。
ところが息子と奥様ときたら何もわかっちゃいない。100均で買った小さな虫かごに二匹を詰め込んでいたのだ。おっさんがくれた小さな*昆虫ゼリーも開封しないままカゴの中に放り込んであった。
「これじゃダメだ!」
昔とった杵柄、私の昆虫魂に火がついたのである。
ジャンボエンチョーにて大きな虫かご(水槽タイプ)と登り木、昆虫ゼリー詰め合わせを購入。土も買った。本当に今はなんでも買える。昔は朽木や良さそうな土を山や畑から拝借していたが、現在の子供には必要ない。悲しいことだが、安く手に入ってしまうので効率は非常に良いのだ。
かくしてリビングにはカブトムシ夫婦が生活するスウィートルームが完成した。
そして夏休みのお手伝いとしてみずきに『カブトムシのエサやり』をお願いした。カブトムシは大食漢。一晩で自分の体の半分くらいある昆虫ゼリーを食べてしまう。だからエサやりは毎日行う必要があるのだ。
しかし、一度もみずきはエサをあげていない。虫かごのふたすら開けたことがない。なぜか・・・
それはビビリだからである。次男つかさと一緒に「こわい~」と言っては見ているだけなのだ。私の息子なのにだらしない奴らなのである。
今年の夏休みでこのビビリを解消させ、男の子らしく虫を捕まえることが出来るよう指導する所存だ。
*昆虫ゼリー・・・人間でいうところの一口サイズのゼリー。従来、カブトムシやクワガタムシ等、樹液食性昆虫の飼育には、リンゴ、バナナ、スイカ、メロン等の果実が飼料として用いられてきた。これらの果実の、夏期に常温で飼育することによる腐敗の進行の早さや、スイカ・メロンにおける全体の栄養素に対する水分量の多さを解決し、かつプラスチックのカップに封入することで飛び散りの防止、保存性、交換の容易さをはかったものが昆虫ゼリーである。
最近の子供は学校の授業で『カブトムシの好物は何か?』と質問されると口をそろえて「ゼリー」というらしい。この情報はうちの奥様から教えてもらった。時代を感じる。
突然ヘルズドライブ 最終話 [家族]
「今から言う番号に電話したって下さい。10リットルまで無料でガソリン持ってきてくれますから」
「えっ無料で!?」驚きで言葉が出ない。最初からそうしていれば今までの苦労はなかったのである。助かった気持ちより無類の損した感にさいなまれた。S原氏にお礼を言って早速教えられたフリーダイヤルに電話する。車のナンバーや自分の名前、現在おかれている状況をオペレーターに伝える。しばらくのやり取りのあと、40分後にサービスカーが現地にやってくるとの朗報を得た。
保険の特約としてロードサービスが無料で受けられることなど知らなかった。とりあえず救われた。ほっと胸をなでおろす。車の窓から入る風が急に心地よく感じた。『心頭滅却すれば火もまた涼し』気の持ちようって大切だなと再確認する。
時間通りにサービスカーがやってきた。10リットルのガソリンを追加で入れてもらう。最初それでもエンジンが掛からなかった為焦ったが、さらに追加で2~3リットル投入してもらうとようやくエンジンは動き出した。エアコンから心地よい冷気が噴き出す。それは長い地獄のドライブが終焉を迎えたことを私たちに教えてくれた。
追加したガソリンに関してもサービスのお兄さんは無料にしてくれた。その位払っても問題ない気分だったが素直に受け入れる。「ありがとうございます」心から感謝の言葉があふれだした。
ガソリンスタンドでプリウスを腹いっぱいにさせると伴にタンクを返却する。返してもらった2000円でジュースを購入し子供たちに与えた。よく頑張ってくれた。特にみずきはお兄さんとしても本当に頑張った。勢いでほしがっていたオーズのベルト(写真参照)と剣のセットを鑑定団で購入してあげた。みずきはこのご褒美で今回の私のミスを水に流してくれたようだったが、最近ことあるごとに『ガソリンは大丈夫?』と心配してくれている。本当になさけない父親だ。みずきに言われる度に二度と繰り返さないことを誓う今日この頃なのである。
話の最後におまけとして・・・
おもちゃを買ってあげなかった腹いせなのかは分からないが、つかさが買ってあげたジュースを座席の上にこぼした。こぼしたというよりペットボトルを逆さまにして全てシートの上に放出させたといった方が良い。コンビニによって雑巾などで必死に掃除したが、しばらく車内はピルクルの甘い匂いに包まれることとなった。
おわり
突然ヘルズドライブ その8 [家族]
八方塞を肌で感じる。
良かれと思ってやったことが全て裏切られる展開、天国から地獄を無限ループしているような気分だった。しかしプリウス同様、鎮座し続けるわけには行かないのだ。暑さと焦りで回らない頭を何とか使う。私はとある人に電話を掛けた。それはトヨタ自動車の担当営業マンS原氏だった。
「こういう訳でプリウスが止まってしまって」
私はいきさつを話し、突破口を見つけようとした。ガス欠以外にもどこか支障をきたしているのかも知れない。専門家に聞くのが一番早いと考えたのだ。
「いや~1リットルだとエンジンまでガソリンが送られないと思いますよ。車をおもいっきり揺さぶってみたって下さい。そしたらエンジンかかるかもしれないです」
プリウスは一般の車と違う仕様になっているそうだ。一度ガス欠を起こすと回復するのにかなりのガソリンを必要とするらしい。私はしかたなく車の後ろにまわりリアバンパーの下に手を回す。ひざを上下させ、スクワットをするように車をおもいっきり揺さぶった。
子供たちにとっては軽いアトラクションだ。運転席にまわるとつかさがもっとやって欲しそうにたれ目で哀願していた。「遊んでんじゃね~よ」そう心の中でつぶやきスタートボタンを押す。
しかしエンジンはかからなかった。
「やっぱり駄目です。どうしましょう・・・」
私の言葉にS原さんが応える。「ちょっと待っててください。考えます」そう言って一度電話が切れた。大海原に放り出された気分になる。温度の上がる車内で子供たちに「大丈夫」を繰り返したが、本当は自分に言い聞かしていたのかも知れない。
しばらくして電話が鳴った。S原さんからだった。藁をもつかむ思いで私は通話ボタンを押した。地獄に伸びる蜘蛛の糸、離すわけにはいかなかった。
最終話へ